【TASCAM DR-07X】iPhoneやPCでマイクとオーディオインターフェース機能!【USBマイクレビュー】

【TASCAM DR-07X】iPhoneやPCでマイクとオーディオインターフェース機能!【USBマイクレビュー】

マイクをアプリや端末ごとの対応で使い分けていませんか?

私はパソコンとiPhoneで対応するマイクが異なるので複数使っています。

このような状況は、マイクを多くの環境で気軽に使いたい方には不便でしかない・・・

そこで、今回はiPhoneとパソコンで使えるICレコーダー「TASCAM DR-07X」を紹介します。

「TASCAM DR-07X」はどんなマイク?

TASCAM(タスカム)はICレコーダーやマイクをはじめとした音響機器を開発している国産メーカー

「DR-07X」はTASCAMのなかでもICレコーダーシリーズの中間に位置する製品になります。

可動式マイクで幅広く集音

「DR-07X」には2本のコンデンサーマイクが搭載されています。

そして、2本のマイクが車のワイパーのように開閉します。

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無段階ではなく、開閉の2段階で可動します

閉じているときは1本の単一指向性マイクのように正面の音を中心に集音

面白いのは開いているときで、より広い範囲の音を集音することが可能です。

録音した音をイヤホンやヘッドホンで聴くと左右の音が独立して聞こえます。

オーディオインターフェース機能を備えたレコーダー

「DR-07X」はオーディオインターフェース機能を備えています。

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マイクの間にミニプラグの入力端子が1つあります

注目すべきはiPhoneのオーディオインターフェースとしても使えること。

XLRピンをミニプラグに変換できればiPhoneで使えなかったダイナミックマイクも使用できます。

マイクと付属品のレビュー

「TASCAM DR-07X」付属品は以下。

  • 本体
  • 取扱説明書

では、1つずつ見ていきます。

パソコン接続はMicro USB

パソコンに接続するケーブルは付属していません。

USBマイクやオーディオインターフェースとして使用したい場合は残念なポイント。

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Micro USB端子からパソコンと接続します

パソコンと接続する場合はMicro USB端子でデータ転送できるケーブルを別途購入しましょう。

気を付けなきゃいけないのはデータ転送のできない充電ケーブルは使用できないこと。

さらに、データ転送できるケーブルでも使用できないときがあります。

原因は分かりませんが相性があります。

なので、データ転送が可能であるケーブルでマイクが作動しない場合は別のケーブルでも試してみましょう。

iPhone接続は別途アダプタが必要

「DR-07X」をiPhoneに接続するときはパソコンで接続したケーブルにカメラアダプタを別途使用します。

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iPhoneに使うカメラアダプタ。これは非純正品

カメラアダプタを使用してUSBをLightning端子に変換します。

私はApple純正品より安い非純正品を購入しましたが正常に使うことができました。

しかし、非純正品は「DR-07X」を確実に使用できるとは限らないので自己責任で使ってください。

三脚などのスタンドはなし

三脚は付属していません。

マイクの底面にゴムパットが付いてるのでICレコーダーとしてテーブルに置いて使うことを想定しているのかも。

ただ、本体裏面に金属製の取付け穴は用意されているので三脚やスタンドは使用可能。

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背面中央に金属製の取付穴

規格も一般的なカメラの三脚に使われている1/4インチサイズです。

三脚を使うときに気をつけてたいことが倒さないこと。

倒してしまうとマイク側面に接続されたケーブルが傷ついてしまうからです。

私はマイク本体を倒したせいで側面に接続されていたMicro USB端子が曲がって断線しました。

「DR-07X」で三脚を使うときはバランスの取れたものを使いましょう。

マイク性能のレビュー

フラットな音質

「DR-07X」は特定の音域を立てるわけでもなく原音に近い感じ。

コンデンサマイクによくあるような音が原音より太く感じることもありません。

なので、声を録音すると「自分の声がイメージと違うなぁ」ということも少ないです。

周波数特性がフラットなこともあり楽器や屋外の音などを素直に録音してくれるはず。

マイクの用途に迷っていても安心して使うことができます。

可動式マイクでASMRも

「DR-07X」は2つのマイクを開閉することで集音する方向を変えることが可能。

マイクが閉じている場合(X-Y方式)はマイクに対して正面の音を集中して拾います。

つまり、単一指向性のマイクのような集音と大差はありません。

1人で歌う場合や話した声を録音するときに適しています。

一方で、マイクが開いている場合(A-B方式)はより広範囲を集音することが可能。

このときにヘッドホンやイヤホンをして聴くと先ほどとは音の聞こえ方がまるで違います。

例えば、人がマイクに対して左側から発声すると音も主に左側から聞こえます。

また、左側から右側へ移動すると音も右側へと流れていきます。

なので、音の位置が分かってより立体的な録音が可能なのです。

YouTubeではASMRなどの繊細な音を必要とする動画も流行っているので、立体的な録音が可能な「DR-07X」の可動式マイクは適していると言えます。

エフェクトでリバーブ

「DR-07X」にはマイクにリバーブをかけることが可能なエフェクト機能があります。

リバーブの種類は全部で6種類

歌声や楽器を響かせることができるので練習や配信で活用することができます。

息や風のノイズには注意

「DR-07X」は人の息や風には弱いです。

マイク部分が小さいので風が当たると大きなノイズに

マイク部分の箱が小さく外気がマイク内部まで届きやすいからです。

なので、声を録音する場合はマイクに顔を近づけることができません。

コンデンサマイクの場合はダイナミックマイクのように顔を近づけることはできませんが、「DR-07X」の場合はマイク部分が小さいのでより気を付けたいところ。

カバータイプではなくマイクとの距離が取れるポップガードがおススメです。

どうしてもポップガードなしで「DR-07X」を使う場合は距離を取るか息が当たらないように顔の向きを変えましょう。

また屋外で使う場合はウィンドスクリーンが良いです。

スマートフォンによるノイズ

「DR-07X」ではスマートフォンなどの電子機器が近くにあるとノイズを発生することがあります。

ノイズにはさまざまな要因があり詳しい原因は分かりません。

私の場合は近くあったスマートフォンを少し遠ざけたら聞こえなくなりました。

10cmの間くらいでノイズが発生していたので極端に遠い電子機器から干渉しているわけではなく、マイクを使う環境を限定するレベルの問題ではありません。

もし、録音していてノイズが走るときは手元周りの機器を少し遠くに置いてみましょう。

まとめ

「DR-07X」はさまざまな機能が搭載されています。

また、マイクの特性もフラットな音質なので録音する用途を選びません。

使い方を覚えれば多くの場面で使うことも可能です。