同時期に発売された「TASCAM(タスカム)TM-250U」と「MARANTZ(マランツ)MPM-4000UJ」の購入で迷っていませんか?
USBコンデンサーマイクとして機能が似ている2台。
「MPM-4000UJ」については以前にレビューを行いました。
なので、今回は「TASCAM TM-250U」のレビューを「MPM-4000UJ」と比較しながら書いてみました。
価格と基本的な機能はほとんど同じ
「TM-250U」と「MPM-4000UJ」の価格差はほぼありません。
項目 | TM-250U | MPM-4000UJ |
周波数レンジ 収音できる周波数。20Hz〜20kHzが人の聴ける範囲 | 20Hz~20kHz | 30Hz〜18kHz |
最大SPL マイクが収音できる音圧の最大値。人の耳の限界は140dB | 130dB | 130dB |
指向性 マイクが収音を得意とする範囲 | スーパーカーディオイド | カーディオイド |
ダイレクトモニタリング 収音をリアルタイムで聴ける機能 | △(PCのみ) | △(PCのみ) |
定価 | 10,780円 | 11,000円 |
基本的なスペックにもほとんど違いはありませんが。1点だけ気になる箇所があります。
指向性が違うことです。
「TM-250U」がスーパーカーディオイドになっています。
これは、「MPM-4000UJ」よりも正面の音を集中的に拾い、横方向の音を拾いません。
つまり、「TM-250U」の方が1人の声を録音にすることに向いています。
本体は「TM-250U」が大きい
「TM-250U」の全長は約20cm。
「MPM-4000UJ」と比べると大きいですが、それでも500mlペットボトルより少し小さい位なので持ち運びも可能です。
また「TM-250U」ヘッド部分は「MPM-4000UJ」より頑丈です。
「MPM-4000UJ」はヘッド部分を指で押すとヘコみますが、「TM-250U」は全くヘコみません。
スマホで使えることも考えればカバンなどに携帯して場所を選ばず使えるサイズと頑丈さを持っているのは「TM-250U」の長所と言えます。
よりフラットな音
「TM-250U」の音の印象は自然な音。
「MPM-4000UJ」は声を録音すると少しだけ低音が強調されるの対して「TM-250U」は音にクセを感じません。
この音の自然さは公式サイトの周波数特性図でも確認できます。
なので声だけでなく楽器の録音にも用途を選ばず使うことが可能です。
声の録音を行った感想として、「TM-250U」の方が音のクセが少ないので自分が狙った通りに録音できました。
AndroidやiPhoneでダイレクトモニタリングは不可能
「TM-250U」をスマホと接続して使用する場合はダイレクトモニタリングが不可能となります。
つまり、「TM-250U」はAndroidやiPhoneに接続して録音している最中はマイクに通した音をヘッドホンやイヤホンで聴くことができません。
なので録音後に音源を確認するしかありません。
私は「TM-250U」に限らずダイレクトモニタリング不可能なマイクを使っていますが、いつもと異なる環境で使うときには適切な音量を探すのに何度も録り直してしまいます。
慣れてしまえば環境が変わっても使いこなせますが気軽に使うにはモニタリング機能が欲しいところです。
スマホ使用時のダイレクトモニタリングについては「MPM-4000UJ」も使うことができません。
まとめ
「TASCAM TM-250U」を「MARANTZ MPM-4000UJ」と比較して紹介しました。
似ているUSBコンデンサーマイクではありますが、指向性や音質の違いはあるので自分の使い方に合った方を選びましょう。